2010年02月17日
【国際交流授業】道具を大切にする中東の文化
【国際交流授業】道具を大切にする中東の文化
国際交流授業 道具を大切にする中東の文化をモリコロパークにて行いました。
わたしは、この講座に参加して、イランという国が大好きになりました。
こんなに日本と関わりの深い国のことを私は今まで知らなさすぎましたね。
もうこれからは、イランなしでは日本を語れないっていうくらい!
そんなすごい話を、今回の講師・アジさんがユーモアたっぷりに教えて下さり、会場内は何度も笑いに包まれました。
アジさんは、中東の国のひとつである、イラン(=ペルシャ)出身の方で名古屋でペルシャ絨毯店を営んでおられます。
会場には、アジさん持参の本物のペルシャ絨毯の数々や(中には数百万円級の高価なものも!)実際に絨毯を作るときに使う草木染めのカラフルな糸などを展示。
イランの伝統的な音楽が流れる中で始まりました。
ペルシャ絨毯には大きく2つあり、遊牧民が作る厚手で素朴な風合いのものはギャッベといい、精巧な技術の結集で作られるものをペルシャ絨毯と呼びます。
おもしろかったのは、遊牧民の作る絨毯は、織りがならデザインを考えていくというところ。織る人がそのときに見た風景・人・動物が織り込まれていくので、精巧なペルシャ絨毯と違い、デザイン画を用意することはないんだそう。
また、ミラという片手に収まるほどの小さな工芸品のお皿も実際に見せてくださり、参加者は青く細かい模様の美しさに魅了されました。
その独特の深みのある青色はペルシャブルーといい、藍から作られる美しいイランの空と海の色だそう。
イラン式紅茶の試飲体験では、サモワールという伝統的な茶器で湯を沸かして参加者全員に振舞われました。
植物のサフラン入りの黄金色の砂糖はまるで宝石のようで、それを口に含みながら飲む紅茶は、とてもおいしくて格別でした。
講義では、ペルシャの位置、歴史、宗教にも触れ、学生のときも先生がこんなふうに世界史を教えてくれたらよかったのになぁと思いました。
本物を見て、聞いて、触れて、におって、味わって、考えて。
五感をフルに使って、こんなたのしい授業ない!
ペルシャ絨毯は、汚れたら洗うこともでき、修繕しながらずっと大切に使われて代々受け継がれていくそうです。
普段外部に見せない伝統的な絨毯の修繕道具を用いて、使い方の説明もしてくれました。
また、遊牧民にとって、羊は財産で、羊毛だけでなく肉や内臓や皮なども、少しも無駄にしないそう。
ものを大切にする文化はもちろん日本にも昔からあるけれど、ステキなことだなぁってしみじみ・・・。
それに引き換え今の自分の生活に使い捨ての多いこと、考えさせられましたね。
絨毯の価格については、大きさで決まるのではなく、織り目が細かいもの程高価で、絨毯作家の知名度や、作られた時代が古いものであるほど貴重で価値が上がっていくそう。
ペルシャ絨毯は偽物も多いそうで、もしこの先の人生で万が一買えるようなことがあったときには自分も気をつけなければと身が引き締まりました。笑
今回アジさんのお話を聞いて、シルクロードを通ってイランから日本へ意外なものが伝わっていたことを知りました。
なんと日本でおなじみの「獅子舞」もイラン発祥。
「チャランポラン」って言葉、私も普通に使っていますが、実はこれもペルシャ語。
京都の祇園祭りの山車に飾られている、中東的な不思議な柄の布、あれもペルシャ絨毯だったのです!
イランでも家の中では靴を脱ぎ、室内では胡座(あぐら)をかいて座るそうで、日本と同じですね。
胡座の「胡」の字は、胡麻(ごま)や胡桃(くるみ)と同様に中東からきた文化を意味するんだそうです。
また、長細く織った布を川に浸して染料を定着させる、これもまるで日本の友禅のよう。
その布をつないで縫って、こたつ用の布にしたりする。そう、こたつがあることも日本と同じ。
イランの文化が、遠い日本に伝わり、形を変えて文化となっていることがたくさんあります。
ただ、「チャランポラン」なんて言葉は、シルクロードの途中の国々を越えて日本にだけ伝わってるんだからもっと不思議。
イランと日本は根底で深くつながっていると思わずにはいられませんでした。
講義が終わって参加者はみんな、イランへ行って青く輝くペルシャブルーの空と海を見てみたい、そう思ったはずです。
Written by きりやまゆき
Posted by 万博村の会, 2010-02-17 13:19:39
Last Modified: 2010-02-23 02:18:28